【食品によるアレルギーの原因と対策】アレルゲン29品目の確認方法と安全な食品選びのコツ

食品表示の基本

食物アレルギーがあると、食品選びは毎回慎重になりますよね。「どこを見ればアレルゲンが分かるの?」「混入のリスクにも気をつけるべき?」——そんな疑問に、食品表示診断士のリーリーがお答えします。

この記事では、アレルゲン表示の基本である29品目と、パッケージでの確認方法、見落としやすい注意点までまとめて解説します。

アレルゲン表示の基本「29品目」

日本の食品表示では、表示が義務付けられた「特定原材料9品目」と、表示が推奨される「特定原材料に準ずるもの20品目」、合計29品目が定められています。

表示義務のある9品目

卵・乳・小麦・えび・かに・そば・落花生・くるみカシューナッツ

この9つは、含まれていれば必ず表示されます。くるみは2023年、カシューナッツは2026年(経過措置のため完全な義務化は2028年4月から)に、発症数の増加を受けてそれぞれ義務表示へ追加されました。

表示が推奨される20品目

アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、牛肉、キウイフルーツ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、豚肉、バナナ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、マカダミアナッツ、ピスタチオ

ここで大事なのは、20品目は「推奨」なので表示されていないことがあるという点。たとえば大豆やオレンジのアレルギーがある人は、表示がなくても含まれている可能性を頭に入れて、メーカーの公式情報を確認するなどの対応が必要です。

29品目はどうやって決められている?

対象品目は、次のような基準で選ばれています。

  • 発症頻度が高い:多くの人がアレルギーを起こす食品
  • 症状が重篤になりやすい:アナフィラキシーのリスクがある食品
  • 日常的によく食べられる:日本の食生活で使用頻度が高い食品

品目は固定ではなく、消費者庁などが実態調査をもとに定期的に見直しています。実際に、2024年には推奨品目から「まつたけ」が外れて「マカダミアナッツ」が追加され、2026年にはカシューナッツが義務表示へ格上げ・ピスタチオが推奨品目に追加されるなど、近年も見直しが続いています。「昔覚えた知識」が変わっていることがあるので、ときどき最新情報をチェックするのがおすすめです。

パッケージでの確認方法は3パターン

① 原材料名の中に個別表記

「小麦粉(国内製造)、、砂糖、バター…」のように、原材料そのものとして書かれているパターンです。

② 原材料名の最後にまとめて表記

「(一部に小麦・卵・乳成分を含む)」のように、括弧でまとめて書かれるパターン。原材料欄の最後を見れば一目で分かります。

③ 枠外にアレルゲン欄として表記

「【アレルゲン】小麦・卵・乳成分」のように、一括表示の外に専用欄を設けている商品もあります。商品によって書かれている場所が違うので、ひとつの場所だけ見て安心せず、パッケージ全体を確認しましょう。

「コンタミネーション」の注意書きも見逃さない

原材料には使っていなくても、同じ工場・製造ラインで作るときに微量のアレルゲンが混ざることがあります。これがコンタミネーション(意図しない混入)です。

「本品製造工場ではそばを含む製品を製造しています」といった注意書きがそのサインです。重いアレルギーがある人は、原材料にアレルゲンがなくてもこの注意書きがある商品は避けるのが安全です。

アレルギーはいつ・なぜ発症する?

乳幼児期に多い(卵・乳・小麦)

赤ちゃんは免疫や消化機能が未発達で、アレルゲンに過敏に反応しやすい時期です。また、肌荒れした皮膚からアレルゲンが入り込む「経皮感作」の影響も受けやすいとされています。一方で、卵・乳・小麦のアレルギーは成長とともに食べられるようになるケースも多いです。

大人になってから突然発症することも(エビ・カニ・そば・ナッツ類)

特定の食材の繰り返し摂取や、体調・腸内環境の変化などをきっかけに、成人後に発症することもあります。「昨日まで食べられていたから一生大丈夫」とは限らないのが食物アレルギーです。気になる症状が出たら、自己判断せず医療機関(アレルギー科)を受診してください。

まとめ

  • アレルゲン表示は義務の9品目+推奨の20品目=29品目
  • 20品目は表示されないことがあるので、該当する人は特に注意
  • 表示場所は個別表記・まとめ表記・枠外表記の3パターン。パッケージ全体を確認
  • コンタミネーションの注意書きもチェック
  • アレルギーは乳幼児期に多いが、大人になってから発症することもある

食品表示を正しく読めれば、アレルギーがあっても食事の選択肢は広げられます。毎回の確認は大変ですが、見る場所のパターンが分かれば確認はぐっと速くなりますよ。

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