スーパーやコンビニで食品を選ぶとき、デザインや価格に目がいきがちですが——実は、食品表示が「義務ではない」食品があることをご存じですか?
この記事では、表示がある食品とない食品の違い、そして表示がない食品を安全に選ぶコツを解説します。食物アレルギーや生活習慣病が気になるご家庭には特に大切な話です。
食品表示は「家族の健康を守る情報源」

食品表示には、どんな材料が使われているか、いつまで食べられるか、アレルゲンや栄養成分など、安心して選ぶための情報が詰まっています。健康管理をしたい人の心強い味方です。
でも、すべての食品にこの表示があるわけではないんです。
実は「表示しなくていい食品」がある

食品表示のルール(食品表示基準)を確かめると、表示のいらない場面や、一部を省略できる場面は、次のように決まっています。
| 売り方 | 表示は? | 例 |
|---|---|---|
| 包装せずに売る(量り売り・バラ売り) | 加工食品の表示はいらない | 量り売りの惣菜、トングで取るパン |
| 作った場所で、包装して売る | 原材料名・内容量・栄養成分などを省略できる。名称・期限・保存方法・添加物・アレルゲンは必要 | パン屋さんが店内で焼いて袋に入れたパン |
| お店の中で食べてもらう(外食) | 食品表示基準の表示の義務はない | レストラン、フードコート |
| 包装がとても小さい(表示できる面積がおおむね30cm²以下) | 原材料名・添加物・栄養成分などを省略できる。名称・期限・保存方法・アレルゲンなどは省略できない | 個包装の小さなあめ |
ざっくり言うと、包装された食品には原則として表示がある一方、包装されていないものや、お店で食べるものには表示がないことが多い、ということです。
なお、野菜・果物・肉・魚などの生鮮食品は、包装されていなくても、名称と原産地を値札やPOPなど、商品の近くに書く決まりになっています。
売る側の方へ|「自分の商品は表示が必要?」
この記事は買う側の視点で書いています。ご自身で食品を販売していて、表示が要るかどうかを確かめたい方は、販売者向けの解説にまとめています。表示を省略できるケースから順番に確認できます。
表示がないと、こんなときに困る

- 「うちの子、卵アレルギーだけどこの惣菜は大丈夫…?」
- 「塩分を控えたいのに、どのくらい入っているか分からない」
- 「添加物を避けたいけど、見た目では判断できない」
共働きや忙しい毎日で、お惣菜や中食を利用する機会は増えています。だからこそ、「表示がない食品との付き合い方」を知っておくことが大切なんです。
表示がない食品を安全に選ぶ3つの工夫
① 産地を確認する
生鮮食品(野菜・魚・肉)には原産地の表示義務があります。包装されていないバラ売りでも、値札やPOPに「〇〇県産」「太平洋産」などと書かれています。表示が少ない売り場でも確認できる、貴重な判断材料です。
② 信頼できる売り場・店舗を選ぶ
表示がない食品ほど、お店の品質管理が頼りになります。地場産コーナーや産直など、生産者が分かる商品を選ぶと安心感が増します。
③ アレルギーがある場合は必ず「聞く」
バラ売りの惣菜は特に注意。たとえばえびを揚げた同じ油で揚げたコロッケなど、見た目では分からない混入もあり得ます。不安なときは遠慮なくお店のスタッフに確認しましょう。
外食やお惣菜のアレルギー情報は「お店しだい」
レストランなどの外食には、食品表示基準によるアレルギー表示の義務がありません。包装せずに売るお惣菜やパンも同じです。
ただ、メニューや公式サイトで、使っているアレルゲンを自主的に公開しているお店もあります。アレルギーのある方は、来店前にお店のサイトを確認する、注文のときに直接聞く、の2つを組み合わせると安心です。
わからないときは、遠慮せずにお店の人に聞いてくださいね。
よくある質問
スーパーの店内で作ったお惣菜のパックには、表示がある?
店内で作って包装し、その店で売るお惣菜は「作った場所で売る」場合に当たり、原材料名などを省略できることがあります。それでも、名称・期限・保存方法・添加物・アレルゲンは書く決まりです。ラベルの文字が少なくても、期限とアレルゲンは必ず見ておきましょう。
マルシェや手作り市で買ったお菓子は?
袋に入れて売っているお菓子には、原則として表示が必要です。ただし、作った人がその場で包装せずに売る場合などは、表示がないこともあります。気になることは、作った人に直接聞けるのがマルシェのよいところです。
あわせて読みたい食品表示はなぜ必要?目的と役割を法律からやさしく解説まとめ|「なんとなく選ぶ」から「見て・聞いて選ぶ」へ
「食品表示がない=危険」ではありません。ただ、情報が少ないぶん、自分で確認する意識が大切になります。
- 表示がある食品 → しっかり読む
- 表示がない食品 → 産地・お店・スタッフへの確認で補う
この2つを習慣にすれば、食の安全管理はぐっと楽になります。アレルギーや健康が気になるご家庭こそ、「見て・聞いて選ぶ」を合言葉に、安心な食卓を作っていきましょう。
出典:食品表示基準(平成27年内閣府令第10号)第1条・第3条・第5条・第24条ほか、消費者庁「食品表示基準Q&A」


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