暑い季節になると、冷凍庫にストックしたくなるアイス
市販のアイスって、実は「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」「氷菓（ひょうか）」の4種類に分類されているんです
今日はこの「アイスの名称(分類)」について、おいしさのヒミツやコストの違い、表示ラベルの見方などわかりやすく解説します
アイスは全部で4種類！【乳成分】がカギ
アイスは「種類別」という名前で、以下の4つに分類されます
| 種類別 | 乳固形分 | 乳脂肪分 | 味の濃さ | 特徴 | コスト |
|---|---|---|---|---|---|
| アイスクリーム | 15%以上 | 8%以上 | 濃厚 | 牛乳・生クリームたっぷりで高級感あり | 大 |
| アイスミルク | 10%以上 | 3%以上 | ほどよくコクあり | ミルク感はあるけどちょっと軽め | 中 |
| ラクトアイス | 3%以上 | －（規定なし） | さっぱり | 植物性油脂がメイン、手頃な価格が魅力 | 小 |
| 氷菓（ひょうか） | 3%未満 | － | 超さっぱり | 果汁や水が主成分。かき氷・シャーベット系 | 小 |
『ちょっと待って！
特徴は分かったけど…乳固形分と乳脂肪分ってなに？全然わからない！』
って疑問に思う人も多いのではないでしょうか
乳脂肪分と乳固形分(と無脂乳固形分)って？
乳脂肪分と乳固形分とは⋯
牛乳や乳製品の水分を除いた栄養素が【乳固形分】で
その栄養素の中の脂肪成分が【乳脂肪分】です
(ちなみに)栄養素の脂肪成分を以外が【無脂乳固形分】です
アイスの種類は４種類！乳固形分が分かった上でもう一度
乳固形分と乳脂肪分が分かった上でもう一度下の表を見てください
| 種類別 | 乳固形分 | 乳脂肪分 | 味の濃さ | 特徴 | コスト |
|---|---|---|---|---|---|
| アイスクリーム | 15%以上 | 8%以上 | 濃厚 | 牛乳・生クリームたっぷりで高級感あり | 大 |
| アイスミルク | 10%以上 | 3%以上 | ほどよくコクあり | ミルク感はあるけどちょっと軽め | 中 |
| ラクトアイス | 3%以上 | －（規定なし） | さっぱり | 植物性油脂がメイン、手頃な価格が魅力 | 小 |
| 氷菓（ひょうか） | 3%未満 | － | 超さっぱり | 果汁や水が主成分。かき氷・シャーベット系 | 小 |
わかりやすく言うと内容量100mlのアイスに『約15g以上の乳固形分』『約8g以上の乳脂肪分』が入っていれば【アイスクリーム】と表示されています
商品全体でみるのでチョコチップやクッキー、モナカなどクリーム部分以外も含めた乳固形分や乳脂肪分の割合です
自分好みのアイスを選びましょう
もちろん風味や味で選んでもいいですが、濃厚さで選ぶと自分好みの舌触りのアイスに出会えるはずです
個人の好みはありますが…
(少し価格が高く量は少なくても)濃厚なアイスが食べたいときは→【アイスクリーム】
クリーム系のアイスでクドすぎない程よい濃厚さが好きな人は→【アイスミルク】
できるだけ安くて量がたくさん入ってるクリーム系のアイスがいい人は→【ラクトアイス】
(価格が安く)さっぱりしたものが食べたい人は【氷菓】
パッケージの写真やイラストだけじゃなく食品表示を見て選ぶことをおすすめします
食品表示のどこにどんなふうに書かれてる？
実際にアイスの種類が表示されている場所は⋯一括表示と呼ばれている枠の中に書かれています
今回は森永の【MOW】の一括表示を見ながら学んでいきましょう
通常お菓子などその他ほとんどの食品は枠内の一番上に【名称】と書かれている部分ですが、アイスの場合は【種類別】と書いてあって、ここにアイスの種類(アイスクリームやラクトアイスなど)が書かれているんです
種類別 ： アイスクリーム
無脂乳固形分：9.0％
乳脂肪分 ：8.0％
卵脂肪分 ：0.7％
『ちょっと待って！
さっき乳固形分と乳脂肪分の割合で種類が決まるって言ってたのに、乳固形分じゃなくて無脂乳固形分って書いてある！しかも卵脂肪分ってなに？』
こんな疑問が湧くのではないでしょうか
簡単に説明すると…
「無脂乳固形分」と「乳脂肪分」を足すと『乳脂肪分』になるんです
上のMOW(モウ)の場合、乳固形分が17.0％で乳脂肪分8.0％でアイスクリームと表示されます
卵黄を使ったコクのあるアイスでも、あくまで乳製品の脂肪分でアイスの種類が決まるので『乳脂肪分』が書かれています
それ以外の脂肪分として『卵脂肪分』が別れて書かれています
ステルス値上げに注意して
ステルス値上げとは「価格はそのままなのに、中身【量】が少なくなる」ことをいいますが、量だけじゃなく【質】が下がることも頭にいれておきましょう
たけのこの里やきのこの山が【チョコレート】から【準チョコレート】に変更となったように
物価上昇などによって『以前はアイスクリームだったのに、しれっとアイスミルクに変更してコストダウンする』なんてことが起きることもあるかもしれません
昔から変わらず美味しい！という確証はないので常に食品表示を見るクセを付けることが賢くお買い物できるコツです
まとめ
アイスの濃厚さについてお話ししました
アイスは【乳成分の割合】によって4種類に分類されている
「アイスクリーム」は最も乳成分が多く、味が濃厚＆高級
表示ラベルの「種類別」「乳脂肪分」に注目！
実際の分類はアイス全体（モナカ・チョコ含む）で判断
一括表示の種類別をチェックすれば、自分好みのアイス選びができる！
「今日のアイスはちょっと贅沢したいな…」
そんなときは、“種類別：アイスクリーム”を探してみてくださいね
自分好みのアイスを食べて暑い夏を乗り越えましょう
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