年齢とともに疲れやすくなった、髪や肌のツヤが気になる…そんな悩み、実は「たんぱく質不足」が関係しているかもしれません。
この記事では、食品表示診断士のリーリーが「なぜ1食20gのたんぱく質が大事なのか」と、今日から実践できる摂り方のコツを解説します。
たんぱく質は「体の材料」

たんぱく質は、筋肉・内臓・皮膚・髪・爪・ホルモンなど、体をつくるために欠かせない栄養素です。免疫力を保ったり、代謝を整えたりする働きもあります。不足すると、疲れやすさや肌・髪のトラブルにつながることも。
1日にどのくらい必要?

成人の1日の目安は、体重1kgあたり1g前後。食事摂取基準(2025年版)の推奨量は次のとおりです。
- 成人男性:約65g(1食あたり約22g)
- 成人女性:約50g(1食あたり約17g)
運動して筋肉を維持・増量したい場合は、体重1kgあたり1.2〜2.0g程度を目安にする考え方があります(スポーツ栄養の専門団体の共同声明)。体重50kgの人なら1日60〜100gです。ほかの栄養素の目安はカロリーと栄養素の見方ガイドもどうぞ。
なぜ「1食20g」が大事?まとめて摂ればダメ?

ポイントは、たんぱく質は体にためておく仕組みがないということ。だから朝・昼・晩に分けて摂るのがおすすめです。
たとえば「朝5g・昼15g・夜40g」のように夜に偏ると、1回の食事で筋肉づくりに使われる量には限りがあると考えられているため、もったいない摂り方になりがちです。1食あたり20gを目安に、3食でバランスよく摂ることが、健康維持や筋肉のキープにつながります。
たんぱく質20gってどのくらい?

次のような食品を組み合わせれば、1食20gは無理なくクリアできます。
- 鶏むね肉(皮なし) 100g → 約23g
- 卵 1個 → 約6g
- 納豆 1パック → 約7g
- 木綿豆腐 半丁 → 約10g
- チーズ 30g → 約7g
- きなこ 大さじ2(12g)→ 約4g
- ナッツ類 20g → 約4g
メインのおかずに、納豆やチーズ、きなこなどを「ちょい足し」すると、飽きずに量を確保できますよ。
食品表示でたんぱく質量を確認しよう

市販の加工食品の多くには栄養成分表示があり、たんぱく質量(g)も書かれています。チーズ・ヨーグルト・豆腐・鶏むね肉などは、同じカテゴリーでも商品によって含有量がけっこう違うので、表示を見比べて選ぶのがおすすめです。
「高たんぱく」「たんぱく質入り」には基準がある
パッケージの「高たんぱく」「たんぱく質豊富」「たんぱく質入り」などの言葉は、食品表示基準で決まった基準を満たさないと使えません。2025年3月の改正後の基準は、次のとおりです。
| 表示の例 | 食品100g当たり | 飲み物100ml当たり | 100kcal当たり |
|---|---|---|---|
| 高たんぱく・たんぱく質豊富(高い旨) | 17.0g以上 | 8.5g以上 | 8.5g以上 |
| たんぱく質入り・たんぱく質源(含む旨) | 8.5g以上 | 4.3g以上 | 4.3g以上 |
100g当たりか100kcal当たりのどちらかで基準を満たせば、表示できます。なお、2028年3月31日までに作られた商品は、改正前の基準で表示されていることもあります。
「高たんぱく」と書いてあっても、1個や1食で実際に何gとれるかは商品しだいです。最後は栄養成分表示の数字で確かめましょう。
たんぱく質を上手に摂る3つのコツ

- 3食に分ける:一度にたくさんより、こまめに摂るほうが効率的
- 動物性と植物性を組み合わせる:肉・魚・卵と、豆腐・納豆・豆乳を合わせるとアミノ酸バランスが整う
- 加工食品は塩分も確認:ハムやちくわもたんぱく源だが、食塩相当量が高いものも。表示でチェックを
「1食でどれくらいたんぱく質が摂れているか」を少し意識するだけで、体の変化を感じやすくなります。今日から食品の裏面の「たんぱく質○g」、ちょっと気にしてみてくださいね。
あわせて読みたい【アザラシ先生とハリネズミくんの栄養教室】たんぱく質ってなに?(お子さんといっしょに読める版)出典:日本人の食事摂取基準(2025年版)、食品表示基準(平成27年内閣府令第10号)第7条・別表第十二


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