「開けたけど、賞味期限まではまだあるから大丈夫」――つい、そう考えてしまいますよね。
じつはパッケージに書いてある期限は、ある前提のもとで決められています。中級食品表示診断士のリーリーが、消費者庁の資料で確かめた期限表示のルールを5問のクイズにしました。答えはボタンを押すと開きます。
Q1. 過ぎたら食べないのはどっち?
- A賞味期限
- B消費期限
- Cどちらも
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消費者庁のQ&Aでは、消費期限は「食べても安全な期限」、賞味期限は「おいしく食べることができる期限」と説明されています。消費期限を過ぎた食品は食べないように、とはっきり書かれています。
| 消費期限 | 賞味期限 | |
|---|---|---|
| 意味 | 食べても安全な期限 | おいしく食べることができる期限 |
| 書かれる食品の例 | 弁当、調理パン、そうざい、生菓子類、生めん類 | スナック菓子、即席めん類、缶詰 |
| 過ぎたら | 食べない | すぐに食べられなくなるわけではない |
賞味期限を過ぎた食品は、においや見た目を自分でも確かめたり、しっかり加熱したりして、むだに捨てないよう工夫することも大切だとされています。
Q2. 期限はどんな状態での期限?
- A開ける前で、書いてある方法で保存したとき
- B開けたあと、冷蔵庫に入れたとき
- C保存のしかたは関係ない
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消費期限も賞味期限も、「開けていない状態」で、「表示されている保存方法で保存した場合」の期限です。
つまり、期限と保存方法はセットです。「要冷蔵」と書いてある食品を常温に置いておいたら、書いてある期限は当てにできません。保存方法が書いていない食品は、常温で保存できます。
Q3. 開けたあとの賞味期限
- A期限までは、おいしく食べられる
- B期限は開ける前の話なので、早めに食べきる
- C冷蔵庫に入れれば、期限まで大丈夫
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消費者庁のQ&Aでは、開けた食品は、書いてある期限まで安全性や品質が守られるわけではないので、速やかに食べるようにとされています。
また、「開封後要冷蔵」「開封後は4℃以下で保存」のように、開けたあとの保存方法が書いてある食品もあります。その場合は、書いてあるとおりに保存しましょう。
Q4. アイスに賞味期限が書いていない理由
- Aメーカーが書き忘れている
- B書かなくてよいと決まっている
- Cじつは小さく書いてある
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食品表示基準では、期限の表示を省略してよい食品が決まっています。アイスクリーム類はそのひとつです。
清涼飲料水は、ガラス瓶(紙の栓のものを除く)かポリエチレン容器に入ったものだけです。ペットボトルの飲み物には期限が書いてあります。
書かなくてよいからといって、いつまでも品質が変わらないという意味ではありません。家の冷凍庫では、ドアの開け閉めで温度が上がり下がりすることもあるので、早めに食べるのがおすすめです。
Q5. 卵の賞味期限の意味
- A生で食べられる期限
- B加熱しても食べられなくなる期限
- C割って保存できる期限
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卵のパックは、賞味期限の日付が目立つように印字されている一方で、ほかの表示はパックに入っている紙などに小さく書かれていることがあり、見落としがちです。よく見ると「使用方法」という欄があります。卵は、食品表示基準でこの「使用の方法」を書くことが決まっている食品です。生で食べる卵なら、「生食用」であることや「10℃以下で保存することが望ましい」ことに加えて、賞味期限を過ぎたら加熱が必要なことも書くことになっています。
※書き方はメーカーによって少しずつちがいます。
つまり卵の賞味期限は、「生で食べてもよい期限」です。過ぎたら、しっかり火を通して使いましょう。
おまけ:スーパーでは常温なのに、なぜ「冷蔵で保存」?
卵のパックには「10℃以下で保存することが望ましい」と書いてあるのに、スーパーでは常温の棚に並んでいることが多いですよね。これには、2つの理由があります。
理由1:常温で置かれることも計算に入っている
卵の賞味期限は、生で食べても問題が起きない期限です。卵の業界団体がまとめた「鶏卵の日付等表示マニュアル」では、この期限を「お店に並ぶまでは常温(外の気温)で運ばれ、買ったあとは家の冷蔵庫(10℃以下)で7日間保管する」という前提で計算しています。お店に並ぶまでの気温によって、期限は大きく変わります。
| お店に並ぶまでの気温 | 生で食べられる期限の目安 (産卵から。買ったあと冷蔵庫で7日間の分を含む) |
|---|---|
| 10℃ | 57日 |
| 20℃ | 30日 |
| 28℃ | 16日 |
出典:鶏卵の日付等表示マニュアル(日本養鶏協会 鶏卵日付表示等改訂委員会の資料に収録)
実際のパックの賞味期限は、年間を通して、パックしてから2週間ほどにしていることが多いようです(食品安全委員会)。お店で常温に置かれる期間も、買ったあと冷蔵庫に入れることも、はじめから計算に入った期限なのです。
理由2:冷やした卵を暖かい場所に出すと、結露する
冷たいペットボトルを出しておくと、表面に水滴がつきますよね。卵も同じで、冷やした卵を暖かくて湿った場所に出すと、殻の表面に結露ができます。厚生省(当時)の通知では、結露が卵の品質に悪い影響を与えるおそれがあるので、冷やすなら、お店から食べるまでずっと冷やしたままにするのが望ましいとされています。同じマニュアルでも、暑い時期に温度を下げるときは結露しないように気をつけるよう書かれています。常温のまま並べるお店が多いのには、こうした理由もあります(冷蔵ケースで売っているお店もあります)。
家では冷蔵庫へ
パックの「10℃以下で保存することが望ましい」という表示は、とくに家庭や飲食店に向けたものです。理由1のとおり、賞味期限は買ったあとは冷蔵庫で保管する前提で計算されています。食品安全委員会も、卵の賞味期限は冷蔵保存(10℃以下)が前提だと説明しています。買ったら冷蔵庫に入れて、出したり入れたりせずに冷やしておくのがいちばんです。
まとめ
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出典:食品表示基準 第2条・第3条・別表第二十四/消費者庁「食品表示基準Q&A」期限(消)-1・2・3・8、加工-11・12/厚生省通知「食品衛生法に基づく鶏卵の表示基準」(平成10年11月25日 第1674号)/鶏卵の日付等表示マニュアル(日本養鶏協会 鶏卵日付表示等改訂委員会の資料より)/食品安全委員会 メールマガジン「生活の中の食品安全 -安心して生卵を食べられる国- その2」


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