小さなお子さんや家族に食物アレルギーがあると、「これ食べさせて大丈夫かな?」と毎回不安になりますよね。実はアレルゲン表示のルールは数年ごとに見直されていて、近年は対象品目の入れ替えや追加が続いています。とくに「まつたけ」は2024年の改正で表示の対象から外れました。まつたけアレルギーのある方は、表示だけでは確認できなくなったということ。最新の正しい内容を、食品表示診断士のリーリーが解説します。
食物アレルギーとは?
食物アレルギーとは、特定の食品を食べたときに体の免疫が過剰に反応し、皮膚・消化器・呼吸器などに症状が出る状態のことです。
- じんましん・湿疹
- 嘔吐・下痢・腹痛
- 咳・息苦しさ・呼吸困難
- アナフィラキシー(重症)
原因となる食品(卵や小麦など)をアレルゲンと呼びます。反応する食べ物も症状も人によって違います。
アレルゲン表示は3種類
- 特定原材料(9品目):包装された加工食品に必ず表示される(義務)
- 特定原材料に準ずるもの(20品目):表示義務はないが、できる限り表示が推奨される
- それ以外のアレルゲン:表示されない
お惣菜屋さんのフライコーナーにアレルゲン表示がないのは、包装されていないから。知りたいときは店員さんに聞くのが確実です。
【重要】近年のアレルゲン表示の改正
① まつたけが削除・マカダミアナッツが追加(2024年3月改正)
「特定原材料に準ずるもの(推奨)」の見直しで、「まつたけ」が削除され、代わりに「マカダミアナッツ」が追加されました。全国実態調査でまつたけによるアレルギー報告が継続して少なかった一方、マカダミアナッツの報告が増えていたためです。品目数は20のままです。
② くるみが義務表示に(2023年改正)
発症数の増加を受けて、くるみが「準ずるもの」から「特定原材料(義務表示)」へ格上げされました。
③ カシューナッツが義務表示に・ピスタチオが推奨に追加(2026年4月改正)
木の実類のアレルギー増加を受けて、カシューナッツが「特定原材料(義務表示)」に追加され、あわせてピスタチオが「準ずるもの(推奨)」に加わりました。これにより対象は合計29品目になりました。
※カシューナッツには経過措置があり、完全な義務化は2028年4月からです。
現在のアレルゲン29品目
表示義務のある9品目(特定原材料)
卵・乳・小麦・えび・かに・そば・落花生・くるみ・カシューナッツ
表示が推奨される20品目(特定原材料に準ずるもの)
アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、牛肉、キウイフルーツ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、豚肉、バナナ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、マカダミアナッツ、ピスタチオ
※この中にまつたけは含まれません(2024年に対象から外れました)。
まつたけアレルギーの人はどうすればいい?
まつたけは表示の対象外になったため、パッケージの表示だけでは確認できません。心配な場合は、メーカーの公式情報を確認したり、外食やお惣菜では店員さんに直接たずねるのが安心です。土びん蒸しや炊き込みご飯など、まつたけを使う料理の場面では特に注意しましょう。
アレルゲン表示の場所は3パターン
- 原材料名の中に個別で表記(例:「小麦粉、卵、砂糖、バター…」)
- 原材料名の最後にまとめて表記(例:「(一部に小麦・卵・乳成分を含む)」)
- 枠外にアレルゲン欄として表記(例:「【アレルゲン】小麦・卵・乳成分」)
商品によって書かれている場所が違うので、ひとつの場所だけ見て安心せず、パッケージ全体を確認しましょう。
コンタミネーション(意図しない混入)にも注意
原材料に使っていなくても、同じ工場・製造ラインで作るときに微量のアレルゲンが混ざることがあります。「本品製造工場ではそばを含む製品を製造しています」といった注意書きがそのサインです。重いアレルギーがある方は、原材料に記載がなくてもこうした注意書きのある商品は避けるのが安全です。
まとめ
アレルゲン表示のルールは定期的に見直されます。2024年にまつたけが外れてマカダミアナッツが追加、2026年にカシューナッツが義務表示に加わり合計29品目になりました。「昔覚えた知識」が変わっていることもあるので、ときどき最新情報をチェックしましょう。アレルゲン29品目の確認方法はこちらの記事でもくわしく解説しています。


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